多肉植物の特徴と言えば、なんといってもその美しさですよね。
肉厚の葉っぱがぎっしり詰まったそのスタイルは、見ているだけで癒されます。
けど、中にはインスタグラムなどで見る多肉植物はキレイなのに、自分が育てる多肉植物は、キレイじゃないなぁと悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
実は、多肉植物をキレイに育てるためには、”コツ”がいるのです。
そこで、今日は、多肉植物をキレイに育てる”コツ”をご紹介したいと思います。
それって徒長かも?
自分の多肉植物はキレイに育たないなぁと思われている方は、植物が”徒長”してしまっている可能性があります。
徒長とは、植物が必要以上に早く間延びしてしまう現象のことをいいます。
特に多肉植物は見た目に顕著に表れ、葉が伸びてしまったり、茎が伸びて葉と葉の間に隙間ができるなどの状態になります。
多肉植物の魅力は、ギュっと葉っぱが詰まったそのシルエットです。
徒長して、葉っぱが伸びてしまったり、隙間がたくさんできてしまったら、やはり多肉植物としての魅力が半減してしまいますよね。
では、どうしたら徒長を防ぐことができるのでしょうか?
その答えの前に、まずは、植物の成長にはどのような栄養素が必要なのかを見ていきましょう。
植物の成長に必要な栄養素
植物の成長には主に、窒素、リン酸、カリウムという3大栄養素が必要です。
そして、これら3大栄養素の役割はそれぞれ異なっています。
例えば、窒素は葉の成長に必要な栄養素です。
リン酸は花を咲かすために必要な栄養素。
カリウムは根の成長に必要な栄養素です。
よって、これらの3大栄養素をバランスよく与えることが、多肉植物をキレイに成長させるポイントなのです。
どうして徒長が起こるのか?
では、徒長はどうして起きるのでしょうか。
徒長は、根や花の成長よりも、葉の成長が優先して起きている状況と言い換えることができます。
上でも書きましたが、葉の成長に必要な栄養素は窒素ですから、リン酸やカリウムに対して、窒素が多い時に徒長が起こるのです。
ただ、普通に育てていると、どうしても窒素過多になりがちです。
なぜなら、窒素成分は土壌に残りやすい性質があるというのと、植物の根は窒素を吸収しやすい特性を持っているからです。
一方で、リン酸は難溶性のため、そのままの形では植物の根はリン酸を吸収することはできません。
では、どうしたらリン酸を吸収できるようになるのかというと、しっかりと光合成を行うことです。
植物は、光合成を行うと根から根酸(こんさん)を出し、この根酸によって、リン酸などの栄養素が取り込めるようになるのです。
徒長は日照不足により起こるという事がよく言われますが、本当は「光合成ができない⇒根酸が出せない⇒吸える栄養が偏る」というメカニズムによるものなのです。
また、根の成長に欠かせないカリウムは、土に留まりにくい性質を持っているので、外から与えてやる必要があります。
多肉植物を”徒長させない”ために必要なこと
ここまでの内容からも分かるように、多肉植物を徒長させないためのコツは大きく2つあります。
1つ目は、光です。
上でも書いたように、植物が養分をバランスよく吸収するためには、根酸の分泌を促してやる必要があります。
根酸は光合成を行うことで分泌されるので、しっかりと光を当てて、光合成が十分にできている状態にしてあげることです。
そうすれば、根酸が十分に出る事で、窒素過多になる状況を防ぐことができるのです。
太陽光を利用する事ができない場合は、LEDランプなどによる補光を検討しましょう。
Amazonなどで植物育成用のLEDランプがたくさん売っているので、そういったものを利用するといいと思います。
多肉植物を徒長させないためのコツの2つ目は、根の成長に欠かせないカリウムを含む肥料を与えることです。
私は、液肥としてハイポネックスを使っています。
ハイポネックスもAmazonで購入することができます。
私の場合は、500倍~2000倍程度に薄めて使っています。
是非試してみて下さい。
まとめ
今日は、多肉植物をキレイに育てるコツとして、徒長させないための方法をご紹介しました。
徒長は、植物が栄養をバランス良く吸収できていない時、特に窒素過多になった時に起こります。
よって、そのためには、しっかりと日光(LEDランプでもOK)を浴びせることと、カリウムの含んだ肥料を与えることが大事です。
このことさえしっかりと意識をして育てれば、きっとギュッと葉が詰まった美しい多肉植物が育てられるはずです。
是非チャレンジしてみて下さい。